私たちにとって、健康な状態は当たり前です。多くの人が、入院や手術が必要になってから初めて「健康のありがたみが分かった」と言います。病気になる前から病気のことを考えている人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
風邪を引いて何日も寝込めば、そのときは健康の重要性を実感するかもしれません。しかし、治ってからしばらくすると、もう忘れてしまっていることが多いものです。「何か原因があって風邪という警告を身体が送ってくれたんだな。このままの生活を続けていれば、風邪以外の重病にかかってまうかもしれない。自分の生活習慣で改善するべき点はあるだろうか」などと、真剣に考える人はほとんどいないと思います。病院にかかってからでは遅いのです。普段から健康に気を遣って予防をし、しっかり検査を受けておくことが何よりも大切です。そうすれば、重症化するのをしっかりと予防できます。
また、検査によって早期発見することができれば、深刻な事態は避けられるのです。多くの人は、病気になってから健康について調べはじめます。身体に良い食べ物や悪い食べ物・サプリメントなど、これらを焦って調べると情報が偏ったり、間違った情報を鵜呑みにしてしまうということもあるようです。健康なときにこそ、健康維持のために必要な知識・具体的な実践方法などを、冷静な目で身につけておくようにすることが大切といえます。
医学が発達して予防接種をしたり、情報インフラが充実して予防策が講じられるようになりましたが、徐々に免疫力は落ちてきています。だからこそ、日常の食事や生活リズムなどから、特に免疫力を高める生活を意識する必要があるのです。