働く女性にとって、病気になってしまい会社に行けなくなることは心配でしょう。仕事を休むことによって自分のポジションが誰かに奪われてしまったり、自分がいなくても問題なく仕事が回っていく現実を目の当たりにするのが怖いというのもその理由の一つかもしれません。
そして、もう一つ大きな理由があります。それが収入ダウンです。通常は、勤続を重ねている社員は年次有給休暇の日数がそれなりにあります。そのため、一週間程度の病気による休みが、収入に影響を与える可能性は少ないでしょう。残業が多かった人の場合は、その残業分収入が減るという程度のはずです。しかし、年次有給休暇を使い果たすと、いよいよ欠勤になります。こうなると、会社から給料が入ってこなくなってしまうのです。そのような場合、生命保険会社等と契約して収入保障をしてくれる保険に加入していれば、そこからの収入が期待できます。しかし、そういった契約がない場合はどうなるのでしょうか。
そんな時に心強いのが、健康保険の傷病手当金です。傷病手当金は、病気や怪我による休業で給料が出ない場合に、給料の約3分の2相当の手当を最大1年半支給してくれるものとなっています。これがあれば、ある程度の長期休業になってしまっても生活することは可能です。あとは、できれば入院に備えて医療保険に加入しておくと、かなり万全に近い体制になるかもしれません。疾病による休業による収入への影響が心配な人は、対策を考える場合に傷病手当金も考慮するといいでしょう。